Dear Sprout📝

― たいせつなふたばへ ―


はじめまして。Dear Sproutは、お花を通して子どもたちの心に寄り添う、少人数制の教室です。

この記事では、教室のコンセプトや、始まりに込めた想いをお届けします。


ここは、わたしからの小さな「お手紙」。

あなたがあなたらしく、のびのびと咲いていけますように——

そんな想いをこめて、綴っています。




【Dear Sprout 教室のご案内】
-学校に行けない日も、
  心があたたかくなる場所を-


Dear Sprout は、お花を通して、自分を大切にする時間を提供する、少人数制の教室です。


学校や家庭でがんばりすぎてしまう子どもたちが、

ほっと力を抜けて、深呼吸できる——そんな穏やかでやさしい空間を大切にしています。


季節ごとのお花を自由にアレンジしながら、

自分の気持ちや感性と、静かに向き合う時間を過ごします。


お花を選び、手で触れて、形にしていく一つひとつの行動が、

「これでいいんだ」という感覚へとつながり、

子どもたちの中に、少しずつ“自分らしさ”が育っていきます。


言葉にしなくても大丈夫。

手を動かし、お花に触れ、自分の世界を自由に表現することで、

心の奥にある小さな芽が、ゆっくりと育ち始めます。


毎回の活動は、ポートフォリオにまとめていくので、

お子さまの小さな変化や成長を、そっと見守ることができます。


いちばん大切なのは、

「いま、ここにある気持ち」を大切にできること。


安心して過ごせる場所があることが、

やがて心の栄養となり、成長の土台になると、信じています。



【わたしの根っこにあるもの①】

― まっすぐに感じたことを、大切にしたい ―


私は小学生の頃、少し真面目すぎるところがありました。


家庭科の時間、クラスがざわついていたときに、

思わず「静かにしようよ」と声をかけたことがきっかけで、

クラスの中で浮いてしまい、つらい思いをしたことがあります。


また、国語の授業で習った「いちめんの菜の花」という詩に心をうたれ、

いろんなお花に置きかえて、自分なりに詩をつくって遊んでいたら、

「盗作だ」と先生に言われてしまい、

大好きだった詩や言葉にふれることが、こわくなってしまいました。


でも今思えば、あの頃の私はただ、

「まっすぐに感じたことを、大切にしたかった」それだけだったのだと思います。


そんな自分の経験から、私は願うようになりました。

「学校に行きづらい」「自分らしくいられる場所がほしい」

——そう感じている子どもたちに、

心と感性をのびのび育てられる、“第三の居場所”をつくりたい。


お花は、声を出さないけれど、

その子らしい色やかたちで、ちゃんと咲いています。


お花にふれる時間は、

自分の気持ちを静かに見つめたり、

新しい表現に出会ったりするチャンスをくれます。


この教室では、お花を通して、

一人ひとりの「好き」や「心地よさ」を大切にしています。


話してもいいし、話さなくてもいい。

手を動かして、ただ無心になる時間も、かけがえのないものです。


お子さまにとっても、ご家族の方にとっても、

ふっと肩の力がぬけるような、やさしい居場所になりますように。


【わたしの根っこにあるもの②】

― 誰かと比べなくていい場所 をつくりたい―


中学生の頃の私は、

いつもどこか緊張していて、自分に自信が持てずにいました。


母はとても一生懸命な人で、

私の将来を心配して、「ちゃんと勉強しないと」「いい高校に行かないと困るよ」と、何度も言っていました。

母なりの愛情だったことは、今ならよくわかります。


でもその頃の私は、

「もっとできる子にならなきゃ」と、いつも人と比べては自分を責めてしまっていました。

まわりからの評価を気にしすぎて、心がどんどん疲れていって、

中学2年生の途中から、学校へ行けなくなってしまいました。


人と会うことが怖くて、

でもひとりで過ごす時間はとても長くて、寂しくて、不安で、押しつぶされそうでした。


あの頃の私に、そっと伝えてあげたいです。

「しんどかったね……今ここにいるだけで、ほんとうにすばらしいよ」って。


そして今、私は

あのときの自分のような子に、そっと寄り添える場所をつくりたいと思っています。


お花とふれあう時間には、

不思議と心がほっとゆるむ瞬間があります。


「話さなきゃ」とがんばらなくても大丈夫。

言葉にならない思いも、お花と一緒に、そっと表現することができます。


ここは、誰かと比べなくてもいい場所。

無理に笑わなくても、変わらなくてもいい場所。


「そのままのあなたで、大丈夫だよ」と、

あたたかく伝えられる場所でありたいと思っています。


【わたしの根っこにあるもの③】

― あなたは、ありのままで素敵と、
ひとりひとりに伝えたい― 


中学生の頃のわたしは、

「何が正解なんだろう?」

「どう振る舞えば“ちゃんとした自分”になれるんだろう?」

そんなことばかりを考えていて、気づけば、自分の声がどんどん聞こえなくなっていました。


無理を重ねていたわたしは、中学2年生のとき、学校へ行けなくなってしまいます。


その後、インターナショナルスクールに進学し、少しずつ世界が変わっていきました。

そこでは、みんなが自分のペースで学び、自由に意見を交わし、自分の言葉で話していました。

最初は戸惑いもあったけれど、「自分も、自分のままでいていいんだ」と思えるようになったのは、そんな環境に出会えたからだと思っています。


あの時間の中でわたしは、

「自分らしくいること」「自分のペースを大切にすること」が、どれほど大切かに気づきました。

そして、気づけば「かつてのわたしのように、悩んでいる子どもたちの力になりたい」と思うようになり、教員を目指すようになりました。


大学を卒業し、教員として働く中で、多くの子どもたちと出会いました。

でも、学校という集団の場では、一人ひとりとじっくり向き合うことがどうしても難しい現実もあり…。

もっと立ち止まって、耳を澄ませるような場所が必要なんじゃないかと感じるようになりました。


そして今、新たな形で子どもたちに寄り添える居場所として、

お花の教室「Dear Sprout」を始めようとしています。


ここでは、うまく言葉にできなくても大丈夫。

お花に触れて、手を動かして、少しずつ心がほどけていく。

比べなくていいし、がんばらなくてもいい。

ただそっと、「あなたはそのままで大丈夫だよ」と伝えられるような、やさしい空間を目指しています。


Dear Sprout

― たいせつなふたばへ ―

あなたがあなたらしく、のびのびと咲いていけますように。


【わたしの根っこにあるもの④】
中学での教員時代の葛藤と
カナダでのオルタナティブ教育との出会い


大学卒業後は晴れて公立中学校で英語の教諭になりました。

子どもたちと関わることが大好きで、「英語を通して世界とつながる喜びを伝えたい!」という気持ちで教壇に立っていました。


でも、現場で求められるのは、テストの点数や成績、そして高校受験に向けた学習。

どうしても子どもたちを比べたり、競わせたりしなくてはいけないことが増えていって、「本当にこれでいいのかな」と心が苦しくなってしまいました。


特に印象に残っているのは、宿題をめぐって友達のノートを盗んだり、カンニングをしてしまう子どもたちの姿。

きっと、みんな必死なんです。頑張ってるんです。

でもその姿は、プレッシャーの中で「学ぶ楽しさ」や「自分らしさ」が見えなくなってしまっているように、わたしには見えました。


思い切って一度、教員を辞めて、カナダへワーキングホリデーに行くことにしました。

そこで出会ったのは、オルタナティブスクールに通う子どもたちと、アートを中心にした自由な学びの世界。


お願いしてその学校でアシスタントをさせてもらうことになり、目の前に広がったのは、

子どもたちが自分のペースでのびのびと、自分を表現しながら学んでいく姿でした。

「こういう教育が、日本にもあったらいいな」

心からそう思いました。


そうして、わたしが選んだのは、「お花」を通して、自分を表現する場所をつくること。


お花には、正解がありません。

どんな色を選んでも、どんなカタチでも、それが「あなたの表現」です。

学校に行けない日があっても、なんとなく気分が乗らない日でも、

ここでは比べられないし、急かされることもありません。

ただ、あなたのペースで過ごせる、安心できる場所でありたいと思っています。


もし、いま少しだけ「しんどいな」と感じていたら、

わたしの教室に遊びに来てください。


お花を触って、好きなように飾ってみるだけで、

ちょっと心がやわらかくなるかもしれません。

自分の「好き」や「心地よさ」に出会えるかもしれません。


あなたのままで、ここにいていい。

そんな場所になれたら嬉しいです。


【わたしの根っこにあるもの⑤】
-あなたのままで愛される世界を見せたい-


誰にも理解されない。

ただ、じっと天井を見つめて、

今日が終わるのを待つだけ。


それが、私の中学生の頃に見えていた世界です。


周りと比べて、期待に応えられなくて、

ちょっと違う考えを口にすれば浮いて、

いじめの対象にもなって、

「どこにも、私の居場所なんてない」

そんなふうに感じていました。


学校に行かない選択は、

わたしにとって「生き延びるため」の選択でした。


でも、家にいても孤独はもっと深くなって、

静かすぎる部屋、言えない気持ち、

未来が怖くて、自分が嫌で、

胸の奥がずっと痛かった。



そんな過去があったからこそ、

わたしは「安心して呼吸ができる場所」をつくりたいと思いました。


いま、

世界が真っ暗に見えている子がいたとしても、

それは違うよ。

あなたが“あなたのままで”愛される世界は、ちゃんとあるよ。

そう伝えたくて。


だからDear Sproutでは、

お花に触れて、自分らしさと出会う時間を大切にしています。



もしかすると、

わたしの過去と、あなたやあなたのお子さまの「いま」が、

どこかでつながっているかもしれません。


「この教室のこと、ちょっと話を聞いてみたいかも」──
そんなふうに感じてもらえたなら、それだけで嬉しいです。
いつでも、お気軽にお声がけください。
お子さまのペースで、大丈夫です。


【「できるようになる」よりも、大切にしたいこと】


 わたしが教員だった頃のこと。


ある日、「クラスの授業にはついていけない」と悩む生徒がいました。

わたしはその子と1年間、別室でマンツーマンで英語を学ぶ時間を過ごしました。


彼は、「どうせムリ」「わからない」と言っては、すぐに答えを求めてきました。

でも、私はあえて、答えをすぐには伝えず

「まずは自分で考えてみよう」「あてずっぽでもいいよ」と、何度も声をかけました。


少しずつ、「もしかしたらできるかも」と感じる瞬間が増え、

やがて、簡単な問題を自分の力で解けるようになっていきました。


ある日、彼はぽつりと言いました。


「おれ、できるかも」


ーーそれは、“正解”じゃなく、“自信”を取り戻した瞬間でした。


そして、次の年。

彼は自分で、「みんなと同じ授業も受けてみたい」と言い出しました。


もちろん、学力的な不安はまだありました。

でもその時の彼は、まるで別人のような表情でこう言ったんです。


「おれ、もう大丈夫」


点数じゃない、順位でもない。

「ぼくには、できるかもしれないって思えた」

その感覚が、どれだけ人を変えるのかを、わたしは彼から教えてもらいました。



“その子らしさ”を咲かせたい

──でこぼこって、実はかわいいんだ。


教員を辞めて、カナダにいって、
帰国したものの、、

「教育に想いがあるのに、どうすればいいのか分からない」

そんなモヤモヤを抱えながら、私は会社員として働いていました。


そんなある日、ふと「お花を習ってみたい」と思い立ち、教室の扉を開いたんです。
いまからちょうど5年前のことです。


初めてのアレンジメントをつくったとき、先生が言いました。

「学校の集合写真みたいだね」──整列はしているけれど、個性が見えない、と。


その後、先生は一輪ずつのお花に語りかけながら手を添えてくれました。


「この子の曲がった茎、かわいいのに見落としたね」

「この子はもっと自由にのびのびさせてあげたいな」

「この子はここじゃないね、こっちの方が輝ける」


その姿を見て、はっとしたんです。

ああ、私が本当にやりたかった教育って、これかもしれない。


一輪一輪、その花の“らしさ”が尊重される世界。

どの子も、そのままで大切にされていると感じられる空間。


お花のでこぼこを愛でるとき、

まるで鏡のように、自分自身の“でこぼこ”も愛せるようになる。


そんな体験を、Dear Sprout では大切にしています。

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